マル経融資に関する情報まとめ

1マル経融資とは

事業主の方が資金調達をする際、銀行や商工ローン等を頼ることが多いのですか、世の中にはもっと有利な貸付制度が存在します。

 

そんな貸付制度の一つに「マル経融資」があります。

全国の商工会議所が経営指導をした小規模な事業主に対して、2000万円までの資金を年利1%台の低金利で貸し付けるものです。

 

「マル経融資」のメリットは、このような好条件の融資を無担保、かつ保証人なしで実行できることです。

返済期間が7年以内とちょっと厳し目かもしれませんが、設備投資資金なら10年以内と長期借入もできますし、当初1年から2年は返済据え置きの特典もあるので、思い切った投資が可能になります。

 

商工会議所の経営指導を半年受けることが融資の条件になりますから、面倒だと考える人もいらっしゃるかもしれません。

 

しかし、事業は営業や技術だけで成立するものではありません。

資金が回らないと事業継続はできません。

そのために経営の指導を受けることは非常に価値があります。

 

商工会議所の経営指導料は、会議所の会員であれば無料で受けることができます。

融資を受けるだけではなく、事業継続のために不可欠な指導を受けることもできますから、利用しない手はないでしょう。

 

2マル経融資のイメージ

「マル経」という言葉から、なにか特殊な人しか相手にされないのではないか、あるいは怪しげな組織に入会させられるのではないかとか不安に思う人もいらっしゃるかもしれません。

 

しかし、先ほど述べた通り「マル経融資」は、全国にある商工会議所が、国が経営をしている日本政策金融公庫の融資を仲介しているものです。

無担保・無保証人という好条件の理由は、商工会議所の経営指導員が経営指導を行い、かつ税金などの滞納がなく支払済みであるという優良な事業者が対象になるためです。

言い方を変えれば、マル経融資を受けることができる事業者は、ある程度安心して貸付ができる事業者であるといえます。

 

一時的にマル経融資を受けて事業活動を大きくした後でも、商工会議所の経営指導を受けてマル経融資の審査に通り、かつその返済を滞りなく終了して事業を拡大したという実績は一つの財産です。

更に事業をステップアップさせようとする際、銀行等の借入も検討する必要があります。その際には先ほど述べた実績は審査でかなりの威力を発揮するでしょう。

 

確かに「マル経」という言葉は、ちょっと聞きなれないため、それだけで不安を覚えるかもしれません。

しかし、小規模事業主の方にとっては、単なる条件のいい融資制度という以上の価値があります。

 

3マル経融資から借りる人ってどんな人?

マル経融資の条件は、サービス業は従業員5人以下、その他の事業は20人以下という小規模事業者で、税金の納付を確実にしていることです。

 

先ほど述べた通り商工会議所の経営指導を受けていることが条件になりますが、経営指導を受けようとする人なので、事業に対してかなり前向きに考えている人だという事ができるのではないでしょうか。

また、事業を1年以上継続していることが条件なので、事業の開業資金としては使えません。

 

これらの条件を満たす融資としては、ある程度、事業が軌道に乗ってきた時期に、もう一段ステップアップしてみたいという場合が該当します。

また、個人でも法人でもOKですが、商工会議所の経営指導を受けていることが条件なので、事実上商工会議所の会員であることが必要です。

 

ちょっと面倒に思われるかもしれませんが、商工会議所に入会すると事業者同士の横のつながりができます。

 

マル経融資を受けている「同士」の方は自分と同じ小規模な事業主の方です。

普段は同業者の方としか接点がないことが多いでしょうが、このような機会を通じて自分の事業上の悩みを解決したり、新しい発見を得られたりするものです。

 

会員の中には地元の大企業も含まれていますが、商工会議所の役員などをしている人の中には地元の中小企業を支援しようとする人も少なくありません。

そのような人を通じてビジネスチャンスをつかむことも可能です。

融資を受ける事だけが商工会議所のメリットではありません。

 

4マル経融資で借りるには

マル経融資を受けるためには、先ほど述べたような条件が必要です。

ただ、経営指導を受けることや税金の滞納がないとか、1年以上の事業経歴という条件は、さほど高いハードルではないはずです。

 

とはいえ、無担保・保証人なしという条件は魅力的ではありますが、当然審査はそれなりに厳しいです。

 

まず、無担保融資であることは返済原資が確実であることが必要です。

つまり、事業から得られるキャッシュフローがプラスになっていなければ借りることができないのです。

 

キャッシュフローとは、資金の流入から流出を引いた後の金額のことを言います。

決算書を見ていただければわかると思いますが、当期利益が一番近い数字です。

ただし、固定資産の減価償却費は計算技術上の経費なので、資金流出を伴いません。そのため、当期利益に減価償却費を加えた金額がプラスになっていればいいという話です。

 

ここで注意点として、個人事業者の場合は利益部分から生活費を取っている点を忘れてはいけません。

生活費をどの程度に設定するかはマチマチでしょうが、実際に生活費として事業資金から振り替えている金額は当期利益から控除されます。

このような方法で算定した金額で融資の返済ができるならば審査に通りやすくなります。

 

マル経融資の審査は、貸付をする日本政策金融公庫が行いますが、その書類作成などは経営指導をした経営指導員です。

つまり、経営指導員が作成した書類の内容が審査にかなりの影響を及ぼすのです。

 

評価を上げるために必要以上の接待などをする必要はありませんが、できるだけ良好な評価をしてもらえるように心がけることが大切です。

 

5 やるべきこと

このようにマル経融資は、商工会議所の経営指導が非常に大きなウェイトを占めていることがわかります。

経営指導を受ける際には、指導員の指導内容に沿って、自分の事業を改善していく努力が大切です。

 

このような努力をすることがマル経融資を受けるための条件ですが、このような努力をすることで自分の事業が強化されることは言うまでありません。

 

6 やってはいけないこと

経営指導員の指導を受けている間に指導を放棄してしまう人がいます。

そのような人は残念ながら事業を継続してもうまくいかないでしょう。

経営指導の目的はマル経融資を通すことではなく、事業を継続させ、発展させるためにあるのです。

 

そのような指導を放棄することは、事業継続を放棄することに等しいです。

経営指導を受け始めたら、継続して受け続けることが大切です。

 

もちろん融資を受け始めたら、返済を期日通りすることは必須条件です。

何らかの事情で返済が遅れるようなことがあれば、経営指導員に早期に相談をすることが必要です。

無断で返済を滞らせたりすることは、マル経融資のために努力をした経営指導員の信用を落とし、顔に泥を塗るような行為になります。

 

7 まとめ

銀行融資の審査は厳しいと言われます。

これは、どんなに決算書の内容が充実していても粉飾決算の可能性を排除しきれないためです。

また、盤石と言われる事業もいつ暗転するかわかりません。

銀行の担当者も融資先に常駐しているわけではないので、その予兆を知ることはできません。

 

これに対し、マル経融資は事業主とかなり近い距離で接触し続けている経営指導員が融資の書類を作成します。

審査の段階でかなり有力な資料を入手することができるため、不安要素がなくなるのです。

また、経営指導員が指導をしていることから、無茶な経営などをする心配がありません。キャッシュフローも確保されることが見込まれるため、貸金回収も確実性が高いです。

マル経融資が無担保。保証人なしで、かつ低金利で実現できる理由はここにあります。

 

8参考情報へのリンク

https://www.jfc.go.jp/n/finance/search/kaizen_m.html

http://www.jcci.or.jp/sme/marukei/

http://www.osaka.cci.or.jp/Jigyou/Yuushi/

http://www.yuusinavi.com/marukei.html

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